当社では、建築資材の発注に細心の注意を払っている。
我々が取り扱う建材類は、一つ一つの値段が高額であり、また、注文から納品までにかなりの期間を要する物も多い。つまり、ちょっとした発注のミスが、大きな損失を生んだり、お客様にご迷惑をおかけすることにつながる。
この日はとある会議に出席したあと、友人オススメのラーメン屋に向かった。
メニューの種類は少ない。ただ、味付けやトッピングを好みのスタイルにカスタマイズしてくれるようだ。店内には常連客と思われるサラリーマンが、スムーズな注文をしている。
私も負けずにスムーズな注文を行おうと、順番が回ってくるまでに貼り紙をみながら自分のラーメンの方針を決め、発注のシミュレーションを行っていた。

ニンニクは好きなので少しだけ入れてもらおう。ヘルシーな野菜は少し多めを示す「マシ」。標準では背脂は入っていないようだ。コッテリ味が好きなので、背脂も少しだけ入れてもらおう。注文方針は決まった。
おみせのおばちゃん「ニンニク入れますか?」
来たっ。先ほどのリハーサル通り、スムーズに発注を行おう。
「えっ、と。ニンニクと、あの、野菜・背脂をマシ・マシで。」
数分後。

!!!
マンガみたいなラーメンが登場した。
事態を検証してみると、
「ニンニク少し、野菜マシ、背脂マシ」と発注すべき所を、
「ニンニクと野菜と背脂(全て)マシマシ」で納品されてしまった。
なんてことだ。
あれだけ後輩たちに「発注は口頭で行ってはならない。必ず書面で行うこと」と指導しているのに。口頭発注によるミスを犯してしまった。
フードロスを避けるため、可能な限り残さずに食した。もちろん美味しかった。
夕方の懇親会では、食事が入らなかった。何より、午後の会議中、生ニンニクの臭いで周辺にご迷惑をおかけすることになった。
ところで、イタリアとフランスのリーダーは、私と同い年であることが判明した。

私も、体調に気をつけながら頑張っていこうと思う。